太陽光パネルの掃除・メンテナンスのソーラークリーニング > コラム > メンテナンス > 太陽光発電システムのメンテナンス費用はどれくらい?

太陽光発電システムのメンテナンス費用はどれくらい?

2018年4月1日 メンテナンス

今まで太陽光電力は、一度導入するとメンテナンスフリーとして売り出していた業者も少なくありませんでした。しかし、実際のところ太陽光電力設備の法的耐用年数は17年と言われています。しかし、実際は太陽光パネルは約20年~30年、パワーコンディショナは約15年の耐用年数があります。

こうした何十年にも渡って運用していく太陽光発電は、メンテナンスなしで活用していくのは不可能だと言えます。

2016年までは10kw未満の住宅用の太陽光発電や50kw未満の設備は、保安点検の対象外でした。つまり、実際に運用していく上ではメンテナンスが必要であるものの、それは義務化されていなかった訳です。

しかし、2017年の4月からは改正FIT法が施行されこれからは、国をあげて太陽光電力のメンテナンスが強化されていきます。ですから太陽光電力をうまく運用していくためにも、そして新制度施行に合わせて太陽光電力のメンテナンス費用について考えておきましょう。

太陽光電力メンテナンス費用の相場は?

太陽光電力メンテナンス費用の相場は?

太陽光電力のメンテナンスは、通常設備を施行した業者に依頼することが多いものですが、太陽光のメンテナンスを専門に取り扱っている業者も存在します。業者によってメンテナンス費用、その内容も異なるので業者選びは慎重にしたいものです。

つい値段が安い業者を選びがちですが、長年太陽光電力を維持していくためには価格面だけではなく、サービスやメンテナンスの質で総合的に判断する必要があります。そのためには、まずメンテナンス費用の相場を知ることが大切ですね。

2016年度の10kw未満の太陽光システムでは、3,200円/kwがメンテナンスにかかる費用の相場と発表されました。こうしたメンテナンス費用の相場は10年前などと比較すると低価格になってきています。この相場からしますと、20年間では25万円以上のメンテナンス費用が発生するという試算ですね。

つまり、一般住宅では4~5kwのシステムを導入することが多いので年間では12800円~16000円程度のメンテナンス費用を積み立てしておくと良いでしょう。

太陽光電力ではどんなメンテナンスが必要になるのか

太陽光電力ではどんなメンテナンスが必要になるのか

太陽光電力のメンテナンスといっても一体どんなことをするのでしょうか。ひとつは、JPEAの保守点検ガイドラインに沿った定期点検です。太陽光パネルやパワーコンディショナ、その他の設備に不具合や劣化が生じていないかを確認しもし必要があれば補修を行い安全にシステムが作動するように、専門の技術者が点検します。

こうした定期点検費用は、業者により1年目は無料などサービスがありますが、費用が発生する場合は1万円前後となっています。

もし、劣化や不具合が見つかり補修しなければいけない場合、契約した太陽光システムのメーカーによって設定された保証期間内なら無料で保証してもらえる場合があります。この保証内容は、メーカーにより異なるので全てが無料で保証を受けられるという訳ではありません。補修は有料となるケースもあるので注意しておきましょう。

保証期間は、大体どこも10年間、有料ならば15年間となっています。太陽光電力を導入する際には、こうした保証内容についても考慮しておくことをお勧めします。

その他、直流電流を交流電流に変えるパワーコンディショナの寿命は約10年~となっているので10~15年ごとに交換する必要があります。一般住宅用に使われるパワーコンディショナの費用は、約10万円~15万円です。

また、メーターもパワーコンディショナと同様の寿命でありこちらは、1万~5万円程度で購入することが可能です。他にもモジュール洗浄は、住宅用の4~5kwの太陽光発電システムで3万円~6万円の費用が発生します。

なぜメンテナンスが必要なのか

なぜメンテナンスが必要なのか

太陽光電力を導入した30%が設置から12年以内に故障という統計もあります。ですから太陽光電力を20年、30年と運用していくにはメンテナンスは欠かせません。

メンテナンスを怠ると、発電量が衰えたり、故障しやすくなったりといったデメリットがありますが、それだけではありません。メンテナンスを怠ることによって、重大な事故が起きるケースも少なくないのです。その事故による被害は、設置者だけではなく近隣住民にまで及ぶ可能性も高く実際に架台の倒壊やパネルの飛散によるトラブルも報告されています。他にもメンテナンスの怠りは、火災を引き起こすなどさまざまなトラブルが考えられるのです。太陽光電力を正しく運用するためにも、メンテナンスは重要なものなんですね。

メンテナンスにかかる費用は、年間にすると一般住宅では15,000円前後でまかなうことができます。太陽光電力による、家庭の電気料金の節約、また売電収入を考えればメンテナンス費用が高すぎることはないでしょう。これからは改正FIT法の施行により、ますます保安点検をしっかりと行う必要が出てきます。

もし、ちゃんとしたメンテナンスを行わない場合、違反時に改善命令が出され、認定が取り消される可能性も出てくると考えられますから、太陽光電力を導入するならメンテナンスもセットで考えておきましょう。

お問い合わせ

弊社へのご質問、太陽光の掃除及びメンテナンス、お見積の依頼などはお問い合わせフォームよりお願いします。なお、迅速な回答を心がけておりますが、お問い合わせ内容によっては、回答にお時間がかかる場合があります。あらかじめご了承ください。








PANEL CLEANINGメンテナンス事業

ソルライダー

SOLRIDER®は、太陽光パネルの全面を、隅(端縁)まで効率よく自動清掃するとともに、メンテナンスを容易とした、消費電力の少ない太陽光パネル自動清掃ロボットです。

ドローン

太陽光発電施設において、ドローン(SKYSCAN®PRO)によるスーパードローン点検、 およびロボット(SOLRIDER®)によるロボット清掃を、組み合わせてご提供する、出張型の発電最大化サービスです。

メンテナンス事業 - 雑草対策

雑草対策

太陽光設備のメンテナンスの一つとして、重要な位置を占めるのが雑草対策。雑草対策を怠ると、様々な問題が発生します。『発電効率低下』・『設備への障害』・『獣害・鳥害・虫害問題』などせっかくの太陽光発電システムが100%の力を出し切れず、投資回収期間が長くなります。

メンテナンス事業 - 保守点検

保守点検

システムの異常及び不具合を早期に発見し、安全を確保するとともに、故障などを未然に防止する効果があります。また、太陽光パネルの20年以上の長期的な出力保証が、特に注目されていますが、寿命は長いとはいえ、毎年経年劣化による性能低下が進んできます。

POPULAR POSTSよく読まれている記事