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太陽光パネルが火事の原因に!?太陽光パネルの火事の原因と対策

2023年9月20日 メンテナンス
太陽光パネルが火事の原因に!?太陽光パネルの火事の原因と対策

初期費用が決して安くはない太陽光発電システムですが、たまにニュースで太陽光パネルの火事のニュースを目にすることがあります。高いお金を払って設置した太陽光が火事の原因になるとしたら…導入することを考えてしまいますよね。本当に太陽光パネルが火事を起こすことがあるのでしょうか?そして万が一火事が起きてしまった時の心配なウワサや、火事を未然防ぐ対策についても解説します。

太陽光パネルで火事が発生する理由

太陽光パネルの火事のニュースを見たりすると、「自宅のパネルから火事が起こるのでは…」と心配になるかもしれませんが、太陽光パネル自体が火災を引き起こす原因としては、ゼロではありませんが非常に低いです。太陽光パネルは一般的にとても安全なものであり、他の家電と同じように正しく使っていれば、問題なく使えるものです。

消費者庁が公表している資料によると、平成20年3月から平成29年11月の間に住宅用太陽光発電システムから発生した火災は127件となっています。平成30年の住宅用太陽光発電システムの累積設置棟数は、2,374,700棟となっているので、物凄い少ない数字だとお分かりいただけると思います。

※参照:消費者庁│消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書-住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等―概要

※参照:消費者庁│住宅用太陽光発電システムに起因した住宅の火災事故に注意!

しかし、確かに少ない件数ではありますが、火事が起きているのは事実です。太陽光パネルが火事の原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか?

不適切な設置や取り扱い

パネルの設置や取り付けが不適切な場合、短絡や過熱などの問題が生じる可能性があります。適切な設置と定期的なメンテナンスが重要です。

ケーブルの損傷

太陽光パネルの裏には、たくさんのケーブルが配線されています。ケーブルが太陽光パネルに挟まれていたり、小動物にかじられたりすることによって、発熱、漏電などが起こり火事の原因となります。

落雷

雷が太陽光パネルに直撃すると太陽光パネルが破損し、火事が発生する可能性があります。また、落雷が太陽光パネルの近くに落下した場合でも、雷の放電による電圧の変化で太陽光パネルが故障し、火事が発生する可能性があります。

太陽光パネルの故障

太陽光パネルは電気を発生するための装置なので、故障が発生すると電気回路に問題が生じることがあります。

メンテナンスで太陽光パネルの火事は防げる!

このように、太陽光の火事の原因を見てみると、太陽光パネルの火事は正しく使っていればパネル単体から突然起こることをほぼ心配しなくても良いと言えそうです。そうとはいえ、火事が起きる可能性はゼロではありません。
パネルの故障や不具合を早期に発見するためには点検やメンテナンスが重要となり、定期的に点検を行っていれば火事発生の可能性をゼロに近づけることは可能と言えます。点検のポイントを挙げてみます。

定期的な点検

パネルの汚れや損傷をチェックし、必要に応じてクリーニングや修理を行います。故障を早期に発見することで、火事を未然に防ぎます。

配線や接続点の点検

配線の劣化や断線を防ぐため、接続部分の点検と確認が必要です。

絶縁チェック

パネルや配線の絶縁状態を確認し、絶縁の問題を解決します。

落雷対策

雷を止めることはできませんが、適切なサージ保護装置の設置など、落雷からパネルを守る対策を行えば落雷を回避できる可能性があります。

太陽光パネルの周辺に可燃物がないか確認する

万が一出火した場合でも、燃え広がることを防ぎます。野立ての産業用パネルの場合は、周辺の雑草にも注意が必要です。除草対策をして、伸びてきたら草刈りを行いましょう。

このような点検・メンテナンスを定期的に行うことで、太陽光パネルの火事を未然に防ぐことができます。また、メンテナンスを行う際には、専門業者に依頼することをお勧めします。

太陽光パネルの火事は放水できないってホント?

そして、太陽光パネルの火事関連のウワサで「太陽光パネルの火事は放水による消火ができない」というものがあります。太陽光パネルの火事を心配している方にとっては、とても心配なウワサですよね。
しかし、このウワサは完全な誤りです。太陽光パネルの火事であっても、通常の火事と同じように放水して消火活動をします。感電の危険があるので、装備や火事が起きている場所からの距離などの注意点はありますが、「万が一火事になったら消火してもらえないかも…」という心配は無用です。

※参照:消防庁 消防研究センター│太陽光発電システム火災と消防活動における安全対策

まとめ

太陽光パネルが原因となる火事はあるにはありますが、実際に起きている件数は非常に少ないです。しかし、「全く起きない」と言い切ることはできません。
太陽光パネルで火事が発生した場合は、人命や財産に大きな被害を与える可能性があります。定期的にメンテナンスを行い、火事を未然に防ぐことを心がけましょう。

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