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雹(ひょう)で太陽光パネルは壊れる?保険で補償される?

2023年5月20日 メンテナンス
雹(ひょう)で太陽光パネルは壊れる?保険で補償される?

太陽光パネルを設置すると、台風や落雷などの自然災害が起きた時に「うちのパネルは大丈夫かな…」と心配になる方は多いと思います。初夏や秋に多いと言われる雹(ひょう)も、とても心配な自然災害の一つです。雹のような硬い氷の塊が勢い良くパネルに当たったら、粉々に割れてしまいそうな気がしますが、大丈夫なのでしょうか…?

雹(ひょう)で太陽光パネルは壊れる?

結論から言ってしまうと、太陽光パネルは、耐久性が高く衝撃に対しても強い強化ガラスで覆われているので、小さな雹が降っても簡単には壊れません。

しかし、いくら衝撃に強いとは言っても、全ての衝撃や落下物からパネルを守れるわけではありません。普通の雹や霰(あられ)が降る程度ではパネルが損傷する可能性は低いですが、ニュースになるような極端に大きな雹が降る”異常事態”が起きれば、表面の強化ガラスが割れたり、パネル内部が損傷したりすることがあります。このような場合、パネルを修理、または交換する必要があります。

また、雹が当たった太陽光パネルの損傷は、目で見て分かる場合と分からない場合があります。大きな雹が当たって太陽光パネルの表面が損傷した場合は、車のフロントガラスに物が当たった時のような蜘蛛の巣状のキズとヒビが入るので割れていることが一目でわかります。しかし、キズが微細な場合や、パネルの内部に問題がある場合は外見からは判断が難しいことがあります。
見た目には問題は無いのに、明らかに発電量が落ちているなどの異変が見られる場合は、パネル内部が損傷している可能性があるので業者に点検をしてもらうと良いでしょう。

雹(ひょう)で太陽光パネルが壊れてしまったら…

もし、太陽光パネルが雹で壊れた場合は、以下の手順を踏んで対処すると良いでしょう。

損傷を確認する

損傷の程度を確認しましょう。パネルの表面にヒビ割れが見える場合はパネルが損傷しているのでそのまま使い続けることはできません。また、パネルの表面に損傷が見つからなくても発電量が低下している場合は、パネルの内部が損傷している可能性があります。
ただし、屋根に上らないとよく見えない場合は、無理に屋根に上ったりせずに業者にお任せしましょう。

業者に連絡する

太陽光パネルの損傷は、素人が修理することはできないので、施工業者や販売店などに連絡し、点検を依頼しましょう。損傷の程度を確認し、修理や交換の必要性を判断してもらいます。

修理、交換する

太陽光パネルの損傷が認められた場合は修理となります。また損傷の度合いが大きい場合は交換となることもあります。

保険、自然災害補償を利用する

雹による太陽光パネルの損傷は、住宅保険の範囲内でカバーされることがあります。また施工会社が自然災害補償に加入している場合は、自然災害補償を受けることもできます。損傷が大きい場合や、修理費用が高額になる場合は、これらを利用することも検討しましょう。ただし、保険の適用条件や詳細については保険よって異なるので、保険会社に確認する必要があります。

雹(ひょう)によって壊れた太陽光の補償をしてくれる保険

太陽光パネルが壊れて修理、交換となった場合、皆さんが真っ先に思いつくのが「メーカー保証」ではないでしょうか?特に太陽光を設置して10年以内であれば「メーカー保証があるから大丈夫」と思っていませんか?

太陽光パネルやパワコンには、「システム保証」と「出力保証」というメーカー保証がついています。保証期間は一般的に10年です。しかしこの2つの保証は、あくまでも”製造過程の問題で不具合を起こしたり、取り扱い説明書通りの設置・使用をしているにも関わらず故障してしまったり出力が低下してしまった場合”に適用されるものです。つまり、雹のような自然災害によって生じた損害は適用範囲外となります。
そんな時に役立つのが「保険」です。

火災保険、住宅総合保険

”火災保険”というと、火災の時にしか使えないと思われがちですが、ほとんどの場合、雹災にも適用されます。雹災に限らず、台風や落雷のような自然災害も補償範囲となります。保険の補償内容については各保険会社にお問い合わせください。

自然災害補償

太陽光発電システムが雹を含む自然災害によって損傷を受けた場合、自然災害補償が適用されることがあります。ただし、自然災害補償に加入するのは個人ではなく、販売会社や施工会社が行うことが一般的です。そのため、太陽光発電システムを購入する際には、業者が自然災害補償に加入しているかどうかを確認することが重要です。

また、産業用太陽光発電の雹災についても、火災保険や動産総合保険などが適用されるので、内容を確認しておきましょう。

まとめ

基本的に、普通の雹であれば太陽光パネルが壊れてしまう心配はありませんが、異常に大きな雹が降って大きな衝撃を受けた場合は、損傷する可能性があります。
修理・交換になった場合でも、費用は保険でカバーすることができるので、「どの保険がどの程度の費用を補償してくれるのか」をもう一度確認しておくと良いでしょう。

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