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汚れを放置するとどうなる?太陽光パネルの汚れ対策

2022年12月20日 メンテナンス
汚れを放置するとどうなる?太陽光パネルの汚れ対策

太陽光パネルは10年、20年と長期間使うものだからこそ、「洗浄する必要はないのか」「汚れを放置してもずっと使い続けられるものなのか」などが気になるものです。定期的な点検はするものの、定期的に洗浄している方は意外と少ないのではないでしょうか?パネルに汚れがついたままにしているとどんなことが起きるのでしょうか?
今回は太陽光パネルの汚れ対策について、解説していきたいと思います。

太陽光パネルの汚れを放置すると…?

常に屋外で雨風にさらされている太陽光パネルは、雨の日に雨水が流れることによって汚れが流れ落ちる仕様にはなっているものの、雨だけで常にピカピカの状態を維持できるわけではありません。

例えば鳥の糞がパネルに落ちた場合、雨だけでは完全に洗い流せないこともあります。また、花粉や黄砂が多い時期、地域の場合は少しずつ堆積していってしまいます。特に傾斜角度が小さい場所に設置されているパネルは、急勾配屋根に設置されているパネルよりも汚れが堆積しやすくなります。

これらの汚れを放置するとどのようなことが起きるでしょうか?
まず、汚れがついたままの部分は、太陽光が遮られてしまうため発電量が落ちてしまいます。そして鳥の糞のように一部分のみ、汚れが長期間ついたままになっていると、「ホットスポット」という現象が起きてしまいます。
鳥の糞や落ち葉などで太陽光パネルの一部分が長期間に渡って発熱できない状態が続くと、その部分だけ電気の流れが悪くなり大きな抵抗がかかります。その結果、その部分が熱をもって高温になり、最悪の場合は故障や火災を招くことになるのです。

また、花粉や黄砂などで太陽光パネル全体が汚れた状態になると、吸収できる太陽光のエネルギーが減ってしまうため、発電量が落ちてしまいます。

つまりどのような形であれ、太陽光パネルを汚れたままにしておくことは、発電量減少に繋がるのです。

太陽光パネルの汚れ対策

太陽光パネルの汚れには、パネル洗浄をするのが一番効果的です。定期的にパネル表面を洗浄すれば、発電量減を防ぐことができます。

太陽光パネルの洗浄というと、自分でもできそうだと感じるかもしれませんが、実際にやるとなるとかなり危険で難しい作業になります。
家庭用であれば、パネルは屋根の上に設置されているのが一般的ですが、そのような高所作業を素人が行うことは転落などの危険が伴います。
産業用の野立てであれば、広大な土地に広大な面積のパネルが設置されています。それを素人が一枚一枚洗浄していくのは現実的ではありません。

さらに、太陽光パネルの洗浄を行う際には、

・雑巾でゴシゴシ擦る
・水道水をそのまま使う
・高圧洗浄機での洗浄

これらのことは行わない方が良いです。
雑巾で擦ることや水道水は、パネル表面のキズやくもりの原因に、高圧洗浄機はパネルの破損や故障の原因となるからです。

このようなことからも、太陽光パネル洗浄は自分ではやらずに専門業者に依頼するのが一番確実です。

太陽光パネルの汚れを防ぐことはできる?

せっかくキレイに洗浄した太陽光パネル、できるだけ汚れないようにしたいものです。しかし太陽光が遮られてはいけないので、カバーやシートを被せるわけにもいきませんし、しょっちゅう目で確認して汚れを発見したらその都度汚れを取る…というのも難しいでしょう。

例えば、車であれば汚れが付着するのを防ぐコーティング剤があります。太陽光パネルにも同じような防汚コーティング剤というものはあるにはあります。コーティング剤をパネルの表面に塗布して汚れを付着させないようにし、発電量減を防ぐというものです。一度塗布すれば一定期間汚れが付かない(汚れがついても簡単に落とせる)といい、メーカーによっては保証もついています。

とても便利で魅力的なものに感じますが、まだ取り扱っている施工店が少ないということと、数年後、十数年後に、太陽光パネルの発電量が低下したり、何か不具合が起きた際に、コーティングしたパネルがメーカー保証の対象となるかどうかが現段階では不明です。パネルのコーティングを検討する場合は、必ず事前に太陽光パネルのメーカーに保証内容を確認した方が良いでしょう。

そのようなリスクを回避して、太陽光パネルの汚れの付着を防ぐのであれば、やはり定期的にメンテナンス&クリーニングを継続することが一番良いのではないかと考えます。

まとめ

太陽光パネルは汚れが落ちやすい仕様になっているので、そこまで神経質になる必要はありませんが、花粉や黄砂が多い地域、鳥が多い地域などで、発電量減が気になるようでしたら、何かしらの汚れ対策を考えた方が良いかもしれません。

「うちのパネルは汚れているの?何か対策をした方が良いの?」
と思っている方は、まずはモニターで発電量をチェックしてみましょう。発電量が減ってきているようなら、何かしらの汚れがあるかもしれません。

太陽光パネルのチェックや洗浄をする場合は、危険なのでできるだけ自分では行わずに、専門業者に依頼すると安心です。

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