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太陽光発電を導入するための申請とは?準備する必要書類は?

2021年8月20日 手続き・申請
太陽光発電を導入するための申請とは?準備する必要書類は?

太陽光発電システムはソーラーパネルを設置したらすぐに発電や売電ができるわけではありません。
例えば”エアコン”であれば、電気店で購入して、取り付け工事が終われば直後から使うことができますが、太陽光発電はそうはいきません。

太陽光発電システムを導入して発電や売電をするためには、まず設置をする前に系統連系申請や事業計画認定の申請を行う必要があり、それに伴って複数の必要書類を準備しなければなりません。

太陽光設置までの流れ

太陽光発電システムを導入するためには、複数のステップを踏む必要があります。どのようなステップがあるのか、設置まで流れを見てみましょう。

1、業者による現地調査・見積もりを取る

太陽光発電を導入するためには、まずはソーラーパネルの設置が可能か、そして設置できるとしたら何枚設置できて、どの程度の発電が可能なのかを知る必要があるので、まずは業者に見積もりを依頼します。
業者に見積もりを依頼すると、必ず現地調査を行ってこれらのことを調査します。見積もりは一社だけではなく、できれば複数の業者に依頼しましょう。

2、見積もりを比較検討し、業者を決める

見積書には、設置する機器の種類や費用の他にも、予想年間発電量、予想年間売電収入なども記載されていますのでこれらを比較し、検討します。
そして、太陽光発電システムを導入すると業者とは長いお付き合いになります。見積もり予約をした際のスタッフの対応や、現地調査に来たスタッフの態度や雰囲気なども考慮して業者を決めましょう。

3、契約、申請準備

業者を一社に絞ったら契約をします。契約をすると工事の準備や事業計画認定の申請の準備が始まります。事業計画認定の申請には複数の必要書類がありますので、事前に調べておくとスムーズに準備が進みます。よくわからない場合は、業者の担当者に聞けば教えてくれます。

4、電力会社に系統連系申請

太陽光発電システムで発電した電力を売電する際には、電力会社の電柱や電線などの送配電網へ送電されます。太陽光発電と電力会社の送配電網を繋ぐ必要があるため、電力会社に接続許可をもらわなければいけません。この許可をもらうための申請が「系統連系申請」です。

5、事業計画認定の申請

太陽光発電システムで発電した電力を買い取ってもらう際に「固定価格買取制度」を適用してもらうためには、経済産業省・資源エネルギー庁に事業計画認定の申請をしなければいけません。この申請のための必要書類は、電力会社に系統連系申請をしている間に準備しておきましょう。
申請が混んでいるタイミングなどは、申請から認定までに3ヶ月以上かかることもあります。

6、設置工事

事業計画が認定されたら、いよいよ設置工事です。ソーラーパネルの設置だけはなく、パワコンのような機器の取り付けや電気配線工事を行います。一般家庭の場合、数日~1週間程度かかります。

7、運転開始

設置工事や配線工事が終わったら、施工業者、電力会社、家主立ち合いのもと、試運転を行います。特に問題がなければ正式に運転開始となります。

太陽光発電申請のための必要書類

太陽光発電申請のために準備しなければいけない必要書類は、設備の規模によって異なります。

■設備規模が10kW未満
・土地の取得を証する書類(野立て)
・建物所有者の同意書類(建物の屋根に設置)
・構造図
・配線図
・接続の同意を証する書類の写し(系統連系契約書、工事費負担金契約書)
・委任状・印鑑証明(業者に代行申請を依頼する場合)

※参照:資源エネルギー庁ウェブサイト 再生可能エネルギー電子申請操作マニュアル【認定申請・太陽光10kW未満】

■設備規模が10kW以上
・戸籍謄本または住民票
・印鑑証明(申請者のもの)
・土地の取得を証する書類(野立て)
・建物所有者の同意書類(建物の屋根に設置)
・発電設備の内容を証する書類(パワーコンディショナーの仕様書)
・接続の同意を証する書類の写し(系統連系契約書、工事費負担金契約書)
・事業実施体制図
・関係法令手続状況報告書
・構造図や配線図
・委任状、印鑑証明(業者に代行申請を依頼し、設置者がメールアドレスを持たない場合)

※参照:資源エネルギー庁ウェブサイト 再生可能エネルギー電子申請操作マニュアル【認定申請・太陽光10kW以上50kW未満】

事業計画認定の申請方法と注意点

経済産業省・資源エネルギー庁に申請する事業計画認定申請は、Web(再生可能エネルギー電子申請)から行うのが一般的です。

申請から認定まで時間がかかるとされていますが、申請内容にミスがあると、更に時間がかかってしまいます。ありがちなミスとしては、「文字入力ミス」「添付書類の不備」が挙げられます。文字を入力する際には内容はもちろん、全角・半角などにも注意します。また、書類を添付する際には、添付する書類の内容、有効期限を再度確認しましょう。

ただし、申請は施工業者でも行ってくれますので、不安であれば担当者に相談、申請の代行を依頼すると安心です。

まとめ

太陽光発電システムを導入するためには、難しい手続きやたくさんの必要書類を準備する必要があります。設置までスムーズに進めるためにも、必要書類は早め早めに準備し、担当者と連絡を密にとることによって、安心して準備を進めることができるでしょう。

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