太陽光パネルの設置に必要な架台素材
太陽光パネルの架台は、雨風にさらされ、真冬や真夏の過酷な気温にも耐えられなくては役割を果たす事が出来ません。なおかつ太陽光パネルの重さは、住宅用の小規模なものでさえ数百キロという重さになります。そんな見た目に反して重量のある太陽光パネルを支える、強靭さとタフさが必要です。では、一体こうした条件を満たすにはどんな素材が使われているのでしょうか。
基本的に太陽光パネルの架台の素材として使用されるのは、金属になります。金属の中でも架台の素材としては、アルミとスチールが中心です。
太陽光パネル架台の素材
アルミ架台
アルミとはアルミニウムと銅とを一対九程度の割合で作った合金で、アルミニウムの略です。アルミは軽量で施行がしやすいうえに、腐食がしくにくい点が特徴です。軽量ということは、施行がしやすいだけではなく、屋根への負担を大幅に減らすことが出来るのもアルミ架台のメリットです。
太陽光パネルの架台の耐久性に大きく影響を与えるひとつに腐食がありますが、アルミ架台は腐食に強い特徴があります。現在では、このアルミが太陽光パネルの架台として主流になっています。
スチール架台
スチール架台に使われているのは、いわゆる鋼になります。鋼は炭素を0.04~2パーセント程度含む鉄の合金のことで、安価でありながら強度が強いという特徴があります。そのため安価で太陽光パネルの架台として導入できる点が魅力です。しかし、スチールは腐食しやすいというデメリットがあるため、メッキ加工を施し架台として使用されています。アルミ架台と並んで、国内では代表的なものです。
ステンレス架台
ステンレスとは、スチールの一種になります。錆びないスチール、それがステンレスです。スチールよりも重くなりますが、メンテナンスは簡単になります。
コンクリート架台
スチールやアルミの架台以外にもコンクリート素材の太陽光パネルの架台も存在しています。コンクリート架台のメリットは、年月が経つほど強度が増すということです。そのため寿命が長い太陽光パネルの架台としては、コンクリート素材は適していると言えます。屋根に穴を開ける事なく設置出来るというメリットや腐食をしないという点も耐久性を高めてくれる要因です。
木製架台
メガソーラーの架台として、登場したのが木製架台です。木材の新しい活用方法として、架台としての使用が考案されました。木材といえば気になるのが腐食ですが、20年でも耐用出来るように腐食加工が施されているので安心です。
設置方法の違い
太陽光パネルの架台は、素材だけではなく設置方法にも違いがあります。簡単に分けると屋根に穴を開けて設置する架台、そして屋根に穴を開ける事なく設置する事の出来る架台です。また、コンクリートで出来た置くだけタイプの太陽光パネルの架台もあります。設置する屋根の素材やまわりの環境によって架台の設置工法は変える必要があるのです。
架台の相場
大体、太陽光発電システムに必要となる全費用の10%ほどが架台の金額です。
架台の金額は設置する太陽光パネルの容量が大きいほど高くなりますが、その他にも材質などによって差が出てきます。架台の費用が安ければ、金銭的には節約になるかもしれませんが、金額が高い架台は耐久性能も良くメンテナンスにかかる手間もかからないというメリットがあります。架台のトラブルは、太陽光発電すべてのトラブルに繋がるため、値段だけで選ばない方が良いでしょう。
まとめ
太陽光パネルの架台ひとつとっても、様々な種類のものがあるものです。架台は効率的な発電を得る為にも、またトラブルなく太陽光発電を稼働する為にも非常に重要な役割を果たしてくれます。太陽光パネルを設置する周辺の環境によっても適した架台は変わるなど、選択のポイントは少なくありません。しっかり業者と相談をした上で、ベストな架台を選ぶようにしましょう。
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