太陽光パネル専用の掃除ロボットとは
最近では、色々なメーカーから家庭用の掃除ロボットが登場し、ここ数年で、太陽光パネル専用の掃除ロボットの開発が盛んになっています。しかし、まだまだ目新しい太陽光パネルの掃除ロボットとはどのようなものなのでしょうか。
太陽光パネル専用の掃除ロボットとは
太陽光パネル専用の掃除ロボットとは、簡単にいえば自動式の清掃機器と考えてください。人が掃除をする代わりに、掃除ロボットが太陽光パネルの汚れを自動でキレイに除去してくれるという訳です。掃除機の代わりに部屋のゴミを自動で吸い込んで片付けてくれる、よくある掃除ロボットの太陽光パネルバージョンです。
太陽光の掃除ロボットの必要性
太陽光パネルの発電量は、天候のみならずパネルの汚れによっても大きく左右されます。汚れによりどの程度発電効率が下がるのかというと、およそ年間1~2%です。掃除をしなくても、太陽光パネルを設置して数年は発電量の低下もそれほど気にならないでしょう。
ただし、太陽光パネルは何十年と長く活用していく設備です。一度も掃除をしないまま使い続ければ、地上よりずっと高い場所にある太陽光パネルは、鳥の糞や粉塵、花粉、枯れ葉など様々な原因で発電の低下を招きます。
太陽光パネルの汚れは雨が洗い流してくれるから、掃除をする必要がないと考えている人もいますが、雨だけではこびりついた汚れを完璧に取り除く事はできません。室内のように毎日の掃除は必要ではありませんが、定期的にメンテナンスとして掃除をする方が、効率的な発電を促すことは間違いありません。
しかし、問題となるのが太陽光パネルを設置している場所です。通常は、屋根や屋上に取り付けているはずですから、パネルの掃除は高所での作業となります。また、太陽光パネルは非常にデリケートな太陽光電池セルの集合体です。そのため、掃除をする際には様々な注意事項を守らなければいけません。これをまとめて解決してくれるのが、太陽光の掃除ロボットというわけです。
どんな太陽光パネルの掃除ロボットがあるのか
発電効率を維持する為に有効な太陽光の掃除ロボットですが、残念なことに、現在はまだ家庭用製品の流通が整っているとは言えません。太陽光発電システムを導入している家庭は、かなり多く見かけるようになりましたが、掃除ロボットを設置している家庭はほとんどないと言ってもいいでしょう。
まず、価格がおよそ1台数百万円するため、家庭ではなかなか簡単に導入できる機械ではありません。ただし、掃除ロボットを導入している太陽光掃除業者もあり、人件費がかからない分、安価でサービスを受けることが可能です。
現在、こうした太陽光の掃除ロボットには、どの様なものがあるのでしょう。
ガイドレールタイプ
太陽光の掃除ロボットには、ガイドレールタイプのものがあります。これは、パネルにガイドレールを設置して、ロボットがそれに沿って移動し掃除をしてくれるタイプのものです。ガイドレールは持ち運びが可能で、工事の必要はありません。
自律走行式タイプ
自律走行式タイプは、カメラやセンサー機能が搭載され、ガイドレール不要で太陽光パネルの掃除が出来るロボットです。ガイドレールを移動させるといった手間も必要ありません。
設置工事不要
太陽光の掃除ロボットは、排水・配電といった設置工事が不要です。
無線機能搭載
太陽光の掃除ロボットの多くが、無線機能が搭載されています。これにより、スマホを使用してアプリをダウンロードすることで掃除ロボットの監視や管理が可能です。
バッテリー式
設置工事の必要がない太陽光の掃除ロボットは、コンセントが不要でバッテリー式となっています。リチウムイオンの他、掃除ロボット自体に太陽光電池が使用されているタイプの製品もあります。
掃除方法
洗浄方法としては、ブラシやワイパーを使用したタイプが主流です。タンクが搭載され洗浄水とブラシ、ワイパーを使って太陽光パネルの汚れを落とす方法が一般的となっています。しかし、なかにはブラシを使わずに圧縮空気と洗浄水による方法で掃除をするロボットや、水を使用しない掃除ロボットも開発されています。水を使用しない太陽光の掃除ロボットは、国内向けではなく砂漠地帯など水の貴重な海外に向けた製品です。
まとめ
初期費用はリーズナブルとはまだ言えない太陽光パネルの掃除ロボット。しかし、安全かつ短時間で効率的に汚れを落とせるメリットは高いと言えるでしょう。これから先、一般家庭でも試す機会は増えていきそうですね。
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