太陽光パネルの掃除・メンテナンスのソーラークリーニング > コラム > メンテナンス > あなたの太陽光パネルは大丈夫?太陽光パネルの鳥害対策

あなたの太陽光パネルは大丈夫?太陽光パネルの鳥害対策

2024年9月20日 メンテナンス
あなたの太陽光パネルは大丈夫?太陽光パネルの鳥害対策

太陽光パネルは、再生可能エネルギーの重要な要素として広く利用されていますが、鳥による被害、いわゆる「鳥害」に悩まされている方も多いのではないでしょうか。鳥がパネルの下や隙間に巣を作り、糞によってパネルの表面が汚れてしまったり、鳴き声や羽ばたき音による騒音など、鳥害は太陽光発電システムだけでなく、私たちの生活環境にも大きな影響を与えます。
今回は太陽光パネルの鳥害について解説いたします。

太陽光パネルの鳥害とは?

太陽光パネルの鳥害とは、鳥がパネルに与える様々な悪影響を指します。鳥害の主な例として、以下のようなものがあります。

巣作りによる影響

鳥は、太陽光パネルの下や隙間に巣を作ることがあります。パネルと屋根の隙間は、雨風を凌ぐこともできますし、天敵から身を守ることができるので、鳥の巣を作る場所として最適な場所なのです。
しかし、パネルの下などに巣を作り、そこで生活されてしまうと太陽光発電システムへの影響だけでなく、そこに住んでいる人間にまで影響が及ぶことがあります。

糞による汚染

鳥の糞は、太陽光パネルにとって大きな問題です。鳥の糞はパネルの表面に付着すると、光の透過を妨げます。これにより、発電効率が低下します。特に、鳥の糞には酸性成分が含まれているため、長期間放置するとパネルの表面を腐食させる可能性があります。結果として、パネルの寿命が短くなり、交換や修理のコストが増加します。

鳥害による太陽光発電への影響

鳥害は、太陽光パネルや周辺環境にさまざまな悪影響を及ぼします。その具体的な影響をいくつかご紹介します。

発電効率の低下

鳥の糞は、太陽光パネルの表面に付着すると、糞がある部分だけ光がパネルに当たらなくなります。これにより、パネルに届く光の量が減少し、発電効率が低下します。

美観の問題

鳥の巣がパネル周辺に作られると、糞が増えることもあります。パネルや建物の外壁などが糞で汚れることで、美観が損なわれます。

パネルや配線の損傷

鳥が配線を引っ張ったり噛んだりすることで、配線が損傷し、電気系統が断線することがあります。また、巣材によってパネルが傷つくこともあります。これらは、太陽光発電システム全体の機能に影響することもあります。

騒音

太陽光パネルの下や隙間に巣を作ると、鳥たちはそこで生活をすることになります。そうすると、鳥の鳴き声や羽ばたきの音が、人間の生活環境の騒音源となることがあります。

衛生問題

鳥は巣でも糞をします。巣に糞などが溜まると衛生環境が悪くなります。鳥の糞には、病原菌が含まれている可能性があり、健康被害を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

太陽光パネルの鳥害対策

太陽光パネルに鳥が寄り付くことで生じる問題は、発電効率の低下や設備の損傷、美観の損失など、多岐にわたります。こうした問題は放置すればするほど悪化し、修理や交換、清掃にかかるコストも増大します。そのため、鳥害対策は早めに実施することが非常に重要です。
以下に、代表的な対策方法を紹介します。

防鳥ネットの設置

防鳥ネットは、鳥が太陽光パネルに近づくのを防ぐ効果的な方法です。パネルの周囲や下部にネットを張ることで、鳥が巣を作るのを防ぎます。防鳥ネットは、耐久性が高く、長期間にわたって効果を発揮します。また、設置が比較的簡単であり、コストパフォーマンスも優れています。

鳥よけスパイクの設置

鳥よけスパイクは、太陽光パネルの縁や取り付け部分に設置することで、鳥がとまるのを防ぎます。このスパイクは、鳥がとまる場所を物理的に阻害するため、効果的な対策となります。スパイクは、ステンレス製やプラスチック製など、さまざまな素材があります。

忌避剤

太陽光発電システムの鳥害対策として「忌避剤」を使用することも一つの方法です。忌避剤は、鳥が嫌がる臭いや味、視覚的な刺激を与えて、特定の場所に鳥が寄りつかないようにするために使用されます。忌避剤はスプレータイプやジェルタイプが一般的で、太陽光パネルの周囲や設置場所に簡単に塗布できます。高所作業となるので十分な注意は必要ですが、設置や適用が比較的簡単で、特別な装置や専門的な知識を必要としないため、手軽に鳥害対策を始めることができます。

これらの鳥害対策は早めに行うことが重要で、初期段階での対応が将来のトラブルを防ぐことに繋がります。

まとめ

太陽光パネルにおける鳥害は、発電効率の低下や美観の損失、さらには配線やパネル自体の損傷など、さまざまな問題を引き起こします。これらの問題は、単に発電システムの性能を低下させるだけでなく、衛生問題や騒音の原因にもなり得ます。鳥害対策としては、防鳥ネットやスパイク、忌避剤の使用が有効であり、それぞれの対策を組み合わせることで、より効果的に鳥害を防ぐことが可能です。
定期的な点検とメンテナンスを行い、適切な対策を講じることで、太陽光パネルの性能と寿命を最大限に維持することができます。

お問い合わせ

弊社へのご質問、太陽光の掃除及びメンテナンス、お見積の依頼などはお問い合わせフォームよりお願いします。なお、迅速な回答を心がけておりますが、お問い合わせ内容によっては、回答にお時間がかかる場合があります。あらかじめご了承ください。








PANEL CLEANINGメンテナンス事業

ソルライダー

SOLRIDER®は、太陽光パネルの全面を、隅(端縁)まで効率よく自動清掃するとともに、メンテナンスを容易とした、消費電力の少ない太陽光パネル自動清掃ロボットです。

ドローン

太陽光発電施設において、ドローン(SKYSCAN®PRO)によるスーパードローン点検、 およびロボット(SOLRIDER®)によるロボット清掃を、組み合わせてご提供する、出張型の発電最大化サービスです。

メンテナンス事業 - 雑草対策

雑草対策

太陽光設備のメンテナンスの一つとして、重要な位置を占めるのが雑草対策。雑草対策を怠ると、様々な問題が発生します。『発電効率低下』・『設備への障害』・『獣害・鳥害・虫害問題』などせっかくの太陽光発電システムが100%の力を出し切れず、投資回収期間が長くなります。

メンテナンス事業 - 保守点検

保守点検

システムの異常及び不具合を早期に発見し、安全を確保するとともに、故障などを未然に防止する効果があります。また、太陽光パネルの20年以上の長期的な出力保証が、特に注目されていますが、寿命は長いとはいえ、毎年経年劣化による性能低下が進んできます。

POPULAR POSTSよく読まれている記事