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どう変わってきた?改めて考える太陽光発電のメリットとデメリット

2024年3月20日 購入
どう変わってきた?改めて考える太陽光発電のメリットとデメリット

太陽光発電技術は近年どんどん進歩し、その影響は太陽光発電のメリットとデメリットにも表れています。以前は高額な初期費用や天候に左右される不安定な発電効率がデメリットとされていましたが、最近ではこのデメリットもだいぶ改善され、むしろメリットに変わってきているものまであり、太陽光発電がますます魅力的な選択肢となっています。

太陽光発電のデメリットからメリットに変化してきたもの

過去、太陽光発電のデメリットとして考えられていたものが、ここ数年でデメリットからメリットになってきたものも多くあります。どのようなことがメリットとなってきたのかを見てみましょう。

初期費用の低減

以前は太陽光発電のデメリットの筆頭として挙げられていた初期費用価格ですが、今でも確かに費用はかかりますが、以前よりもハードルは下がってきました。
例えば屋根設置の太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの価格は、技術革新や市場競争の激化によって大幅に低減しました。2010年頃と比べると、約1/2~1/3程度まで価格が下落しています。これにより、初期の設置費用全体の価格も年々安くなっており、昔は高額でなかなか購入できなかった太陽光発電も、だんだん手が出しやすい価格になってきています。

※参照:資源エネルギー庁│太陽光発電について 2023年12月

発電効率の向上

天候に発電量が左右される太陽光発電のデメリットをカバーすべく、太陽光パネルの変換効率は、年々向上しています。太陽光パネルの発電能力を示す「モジュール変換効率」で比較してみると、2010年頃に8~18%程度だった変換効率が、2020年には20%になり、同じ設置面積でも、より多くの電力を発電できるようになりました。
また、変換効率は、、2030年に40%、2050年に40%以上になると見られていて、今後も発電効率がアップしていく(=多くの電力を発電できるようになる)と考えられます。つまり、電気代を抑えられるということです。

※参照:環境省│太陽光発電の導入見込量と関連情報について

蓄電池の性能

太陽光発電システムを導入する際に、設置に悩む蓄電池。蓄電できる電気の量や値段の高さなどから、設置しない家庭も多くありました。
現在は、太陽光パネルやパワコンと同様に、蓄電池についても技術が向上し、その性能は年々アップしていて、蓄電できる電気の量が増えています。
しかしながら、年々下がってきていた蓄電池の価格については、蓄電池の主力となっているリチウムイオンバッテリーの値段がここ数年上がってきています。リチウムイオンバッテリーの値上がり、世界的な半導体不足、その他世界情勢から考えると、蓄電池の価格は「今」が一番安いのかもしれません。最近は電気料金がどんどん値上がりしています。蓄電池を設置することで電気料金を抑えることができるので、まだ蓄電池を導入していない場合は、設置を検討しても良いかもしれません。

太陽光発電のメリットからデメリットに変化してきたもの

逆に、昔はメリットとして捉えられていたものが、現在ではデメリットとなっているものもあります。どのようなものが太陽光発電のデメリットとなってきているのでしょうか?

売電価格

FIT制度による売電価格は、電力需給バランスの改善や太陽光発電の普及により、年々低下しています。2012年当時、1kWの発電に対して42円(10kW未満)だった売電価格が、2023年は16円/kWhとなっています。
昔は「太陽光発電は売電収入が多く得られて儲かる」と言われていましたが、今は儲かるということはあまり考えない方が良いでしょう。

※参照:資源エネルギー庁│なっとく!再生可能エネルギー 買取価格・期間等(2012年度~2022年度)

メンテナンス費用

かつては「メンテナンスフリー」と言われていた太陽光発電ですが、現在は定期的な点検・メンテナンスが義務化されています。
このため、太陽光発電システムは定期的なメンテナンスが必要です。安全に発電効率を維持するためには、長期間に渡って4年に1回程度の点検・メンテナンスが必要です。

以前から変わらない、太陽光発電のメリット・デメリット

そして、今も昔も変わらないメリット・デメリットもあります。いくつか挙げてみましょう。

メリット

・停電時の安心
2010年以降、日本は多くの地震や台風などの自然災害に見舞われてきました。そのたびに太陽光発電が注目されています。災害への備えとして、太陽光発電があると安心です。これは太陽光発電のメリットとして、今後も変わることはないでしょう。

・環境への貢献
太陽光発電は、CO2排出量が抑えられたクリーンなエネルギーです。地球温暖化対策に貢献できる点が、最大のメリットと言えるでしょう。化石燃料に頼る従来のエネルギーとは異なり、環境負荷を大幅に軽減できます。

デメリット

・設置場所
太陽光発電システムを導入するためには、パネルが設置できる屋根、パワコンや蓄電池を設置するスペースが必要です。屋根の形状や方位、周辺の建物など、設置場所の条件が限られる場合があります。

・景観への影響
太陽光パネルを設置することで、景観を損ねる場合があります。特に、景観規制のある地域では設置が難しいケースもあります。

まとめ

太陽光発電は、環境への貢献、電気代節約、災害時の安心感など、多くの魅力があります。一方、課題も存在しますが、日々の技術革新によって解決に向けた取り組みが進められています。
導入を検討する際には、メリットだけでなくデメリットなどを理解した上で、慎重に検討することが重要です。

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