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太陽光パネルを設置していても、屋根材のメンテナンスは必要?

2024年1月20日 メンテナンス
太陽光パネルを設置していても、屋根材のメンテナンスは必要?

太陽光パネルを設置する際、太陽光パネルのメンテナンスのことは考えますが、屋根材のメンテナンスについてはあまり考えないという方も多いのではないでしょうか?屋根は自然環境にさらされ、太陽光や風雨、雪に耐えながら損耗していくため、適切なメンテナンスが不可欠です。今回は、太陽光パネルを設置する前後の屋根材のメンテナンスの重要性やそのタイミングについて解説します。

屋根材のメンテナンスとは?

屋根材のメンテナンスとは、屋根材の劣化を防ぎ、長持ちさせるための作業です。屋根材は、太陽光や風雨、雪などの影響を受けて劣化していきます。そのため、定期的にメンテナンスをすることで、屋根材の耐用年数を延ばし、雨漏りや雪害などのリスクを軽減することができます。

屋根材のメンテナンスは主に下記のようなことをします。

塗装

塗装は屋根の見映えをキレイにするだけではありません。塗料には、防水性や耐候性、耐久性などの効果があり、屋根材の劣化を防ぐことができます。塗装のメンテナンス時期は、屋根材の種類によって異なりますが、一般的には10~15年程度を目安に行います。

補修

屋根材が破損したら修復が必要です。屋根材は、落雷や雹、台風などの自然災害や、雪の重みで破損することがあります。また、経年劣化によっても破損することがあります。補修のメンテナンス時期は、破損や損傷の程度によって異なります。

葺き替え

葺き替えは、屋根材を全て交換するメンテナンスです。屋根材の耐用年数は、屋根材の種類によって異なりますが、一般的には20~50年程度です。耐用年数を過ぎた屋根材は、劣化が進んで雨漏りや雪害などのリスクが高まります。そのため、耐用年数を過ぎた場合は、葺き替えが必要となります。

太陽光パネルを設置している屋根のメンテナンスは必要?

太陽光パネルを屋根に設置していると、
「太陽光パネルがあるんだから、屋根はそれほど傷まないのでは?(メンテナンスは必要ないのでは?)」
と思いがちです。
確かに、太陽光パネルが上に乗っているので、屋根は雨風に直接さらされません。しかし緩やかではありますが、劣化は進みます。

まず、屋根は太陽光パネルを常に乗せているので、屋根材はパネルの重さに耐えている状態が続いています。そして、強風などの気象条件が太陽光パネルに与える風圧や荷重も考慮する必要があります。また、太陽光パネルに隠れている部分は、日光が当たらないことからコケが生えることもあります。屋根材の劣化が進むと、屋根の防水効果や強度は落ちていきます。

このようなことを放置すると、雨漏りが発生したり、太陽光パネルの安定性に問題が生じる可能性があります。したがって、太陽光パネルを設置している屋根でも、定期的なメンテナンスは必要と言えるのです。

屋根材のメンテナンスのタイミング

太陽光パネルを設置する場合の、屋根材のメンテナンスのタイミングは、大きく分けて次の2つです。

太陽光パネルの設置前

太陽光パネルを設置する前は、屋根材の劣化や損傷がないか、専門の業者に点検してもらうことをおすすめします。
この時に、屋根材の劣化や損傷が見られる場合は、修理や交換が必要です。そして防水層やコーキングの状態を確認し、必要に応じて補修を行います。
屋根材の劣化や損傷があると、太陽光パネルの設置に支障をきたす可能性があるので、設置前には必ず屋根材の点検やメンテナンスをしてもらいましょう。これをするかしないかで、その後のメンテナンス費用に違いが出てきます。

太陽光パネルの寿命は20年以上です。太陽光パネルを設置する時点で、10年以上屋根の塗装をしていない場合は、設置前に塗装をした方が良いと言えるでしょう。

太陽光パネル設置後

太陽光パネルを設置した後は、屋根材の露出部分の塗装を定期的に行う必要があります。屋根材の露出部分は、紫外線や風雨、雪などの影響を受けやすいため、塗装で保護することが重要です。塗装は10~15年に一度行うのが理想的です。
ただし、パネル設置前に塗装などの適切なメンテナンスをしていないと、場合によっては太陽光パネルを外して屋根全体のメンテナンスが必要になることもあります。この場合、屋根全体のメンテナンスに加え、パネルの脱着費用も必要になるため、メンテナンス費用が高くなります。

また、大規模な台風などの自然災害が発生した際には、屋根と太陽光パネルに損傷がないかを確認します。その後、太陽光発電を安全に使い続けるためにも、自然災害後の点検は重要です。

まとめ

屋根材のメンテナンスは、太陽光パネルの設置前に劣化や損傷を防ぎ、設置後には塗装や補修を通じて長寿命を確保する鍵です。定期的な点検や適切なメンテナンスが、雨漏りやパネルの安定性などの問題を未然に防ぐ重要な手段と言っても過言ではありません。屋根材のメンテナンスを怠ると、雨漏りや雪害などのリスクが高まり、修理や交換に多額の費用がかかる可能性があります。定期的なメンテナンスを心がけ、安心・安全な暮らしを守りましょう。

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