太陽光パネルの掃除・メンテナンスのソーラークリーニング > コラム > メンテナンス > 太陽光設置から10年後以降は、どんなメンテナンスが必要?

太陽光設置から10年後以降は、どんなメンテナンスが必要?

2023年6月20日 メンテナンス
太陽光設置から10年後以降は、どんなメンテナンスが必要?

太陽光発電を設置してから10年。
10年というと「卒FIT」を迎え、太陽光発電にとっては節目の年となります。このタイミングで太陽光を処分するという選択をされる場合もありますが、使えるならできるだけお金をかけず、長く使いたいものですね。それでは、太陽光発電から10年後以降、どのようなメンテナンスが必要になり、費用はどれぐらいかかるのかをご紹介します。

10年後以降、太陽光はどのようなトラブルが起こる?

これまで普通に使えていた太陽光発電も、10年以上使っていくとさまざまなトラブルが起きてくるものです。不具合の内容や度合いによっては、お金がかかることもあるので、これまで以上にこまめに点検、メンテナンスをした方が良いと言えます。

太陽光設置から10年経過して、まず気にしなくてはいけないのがパワーコンディショナー(以下、パワコン)です。太陽光発電には欠かせない機器ですが、家電と同様に”寿命”があります。
太陽光パネルの寿命は20年以上と言われているのに対して、パワコンの寿命は10~15年ほどと言われています。パワコンが故障すると突然発電量がガクッと下がったり、発電が全くできなくなるというような事態が起こります。パワコンは15年の保証期間がついていることが多いので、この15年を迎える前に点検をして、必要であれば保証期間内に修理や交換をすることをおすすめします。

また、寿命が20年以上という太陽光パネルも、20年の間、新品の時と同じ性能のまま使い続けられるわけではありません。太陽光パネルもパワコンと同様に時間とともに劣化していくので、ずっと100%のパフォーマンスを発揮するのではなく、毎年少しずつ発電量が低下していきます。

参照:漁港のエコ化方針(再生可能エネルギー導入編)

これ以外にも、経年劣化の影響はパネル表面の汚れや配線の腐食や断線などにも表れます。
使い始めの頃はあまり気にしなかった経年劣化も、10年を過ぎるといよいよ問題が表面化してくるのです。

10年後以降、必要になるメンテナンスと費用は?

それでは、太陽光発電から10年後以降、どのようなメンテナンスが必要になって、いくらぐらい費用がかかるのでしょうか?

パワコンの交換

太陽光発電使用開始から10年を経過してしばらくすると、パワコンを交換しなければいけないタイミングが訪れます。パワコンの交換は少なくとも20年間で一度は必要とされているからです。このパワコン交換にかかる費用が、20.9万円が一般的な相場と言われています。

定期点検費用

3~4年に一度行うことを推奨されている太陽光発電の定期点検の費用の相場は約2.8万円です。

参照:令和3年度以降の調達価格等に関する意見 調達価格等算定委員会

太陽光パネル清掃費

太陽光パネルの汚れは、雨などで流れ落ちるとされていますが、汚れの種類によっては雨だけで完全には流れ落ちません。経年とともに汚れが積もっていくものなので、定期点検のタイミングなどで太陽光パネルの清掃をすることをおすすめします。費用は「基本料金+パネルの枚数」と設定されていることが多く、一般的な家庭用太陽光パネルであれば、約3万円~が相場となっています。業者によって異なるので、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

今からしっかりとメンテナンスを

太陽光発電の機器には確かに寿命がありますが、定期的な点検やメンテナンスを行うことで、経年劣化のスピードを抑えることができます。

定期的に行う点検やメンテナンスによって、太陽光パネルの表面のヒビや割れを早期に発見することができますし、パネルに付着する汚れやホコリを早めに除去することができます。これにより、発電量を最大化することができ、パネルの経年劣化を遅らせることができます。
また、パワコン、配線部分の点検やメンテナンスも重要です。フィルターの交換や内部の清掃をするだけで、発電量が復活することもあります。
配線についても、断線や接触不良を早期に発見できれば、発電の機会損失を最小限に抑えることができます。

「今はまだ設置してから数年だから大丈夫」と思わずに、定期的な点検やメンテナンスを行い、必要に応じて修理や交換を行うことで、太陽光発電システムを長期間にわたって効率的に運用することができるのです。

まとめ

太陽光発電を設置してから10年後以降は、これまでに起きなかった機器の不具合などが起きてきます。場合によっては機器の交換などで新たな費用が発生することもあります。
「卒FIT」を迎えるこのタイミングで、太陽光の撤去・処分を考える方もいらっしゃるかもしれませんが、撤去・処分をするためにも数十万円という費用がかかります。

また、最近はものすごい勢いで電気代が上がっています。長期的な視野で見ると、10年後以降もメンテナンスをしっかり行いながら、太陽光を使い続けることはデメリットよりもメリットの方が大きいのではないでしょうか?

お問い合わせ

弊社へのご質問、太陽光の掃除及びメンテナンス、お見積の依頼などはお問い合わせフォームよりお願いします。なお、迅速な回答を心がけておりますが、お問い合わせ内容によっては、回答にお時間がかかる場合があります。あらかじめご了承ください。








PANEL CLEANINGメンテナンス事業

ソルライダー

SOLRIDER®は、太陽光パネルの全面を、隅(端縁)まで効率よく自動清掃するとともに、メンテナンスを容易とした、消費電力の少ない太陽光パネル自動清掃ロボットです。

ドローン

太陽光発電施設において、ドローン(SKYSCAN®PRO)によるスーパードローン点検、 およびロボット(SOLRIDER®)によるロボット清掃を、組み合わせてご提供する、出張型の発電最大化サービスです。

メンテナンス事業 - 雑草対策

雑草対策

太陽光設備のメンテナンスの一つとして、重要な位置を占めるのが雑草対策。雑草対策を怠ると、様々な問題が発生します。『発電効率低下』・『設備への障害』・『獣害・鳥害・虫害問題』などせっかくの太陽光発電システムが100%の力を出し切れず、投資回収期間が長くなります。

メンテナンス事業 - 保守点検

保守点検

システムの異常及び不具合を早期に発見し、安全を確保するとともに、故障などを未然に防止する効果があります。また、太陽光パネルの20年以上の長期的な出力保証が、特に注目されていますが、寿命は長いとはいえ、毎年経年劣化による性能低下が進んできます。

POPULAR POSTSよく読まれている記事