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太陽光発電は夜に弱い?発電した電気を有効に使うためには?

2022年4月20日 仕組み
太陽光発電は夜に弱い?発電した電気を有効に使うためには?

太陽光発電というと、太陽光によって発電した電力を「家庭内で使える」「電力会社に売れる」というイメージがあるかもしれません。確かにこれは間違ってはいないのですが、昼夜問わず、24時間いつでも「使える」「売れる」というわけではありません。なぜなら太陽光発電には「蓄電」という機能が備わっていないからです。太陽光発電は夜に弱いのです…。

太陽光発電、夜は発電できません

太陽光発電はその名の通り、”太陽光を受けたソーラーパネルによって発電するシステム”です。太陽が出ている時間帯(=昼間)に発電ができるということです。つまり太陽が出ていない夜は発電することができません。そしてそれが太陽光発電のデメリットとも言われています。

ものすごく厳密にいうと、月光は太陽光を反射した光なので、夜でも月が出ていれば発電をすることは可能と言えます。しかし、月光には昼間の太陽光ほどのパワーはありません。発電したとしてもその発電量はごく僅かで、パワコンを起動することすらできないのです。
月光を利用した発電の研究はされてはいるようですが、実用化はまだまだ先と言えそうです。

家庭での電力消費のピークは夜!

そうとはいえ、家庭によってライフスタイルはさまざまですが、最も電気が必要となるのは、家族の帰宅後の「夜」というご家庭が多いのではないでしょうか?照明の他、エアコンやテレビをつけ、電子レンジやパソコンなどを使ったりしますよね?

一般的に家庭用電力は、家族が帰宅する夕方から電力需要が増え始め、20時頃に電力消費のピークを迎えます。(※1)特に夏場は夜間も暑いので、複数の部屋で一晩中エアコンをつけっぱなし…というご家庭も多くあると思います。つまり、多くの一般家庭では昼よりも夜の方が電力需要が高いのです。
しかし、”20時が電力消費のピーク”、”夜の方が電気が必要”ということはわかっていても、20時は太陽が沈んでしまった後なので、太陽光発電システムによって発電することはできません。

「発電自体は夜にできなくても、使うことはできるんでしょ?」
と思われるかもしれませんが、残念ながら太陽光発電システムで発電した電気は、リアルタイムで”使う”か”売る”ことしかできません。貯めておくことができないので、発電できない夜は、使うことも売ることもできないのです。

※1 参照:経済産業省 資源エネルギー庁│夏期最大電力使用日の需要構造推計(東京電力管内)

昼間に発電した電気を上手に活用する方法

「せっかく太陽光発電システムを導入しても、夜に発電も使うこともできないなら意味がないじゃないか!」
と思う方もいらっしゃるでしょう。

そんな発電ができない夜に活躍するのが「蓄電池」です。
蓄電池があれば、発電した電気を蓄えておくことができるので、夜に使うこともできるようになります。
また、蓄電池は電力会社から購入した電気を貯めておくこともできるので、昼間に太陽光発電システムで発電した電気は売って、電気代が安い夜間に電力会社から購入した電気を貯めておいて翌日に使う…というような使い方も可能です。
つまり蓄電池は、太陽光発電の問題点である「夜発電ができない・使えない」という弱点をしっかりとカバーすることができるのです。

そして、蓄電池のメリットは「夜に電気を使えるようになる」というだけではありません。電気を蓄えておくことができるので、災害時・停電時には非常用電力としてとても役に立ちます。

電気料金プランの見直しも忘れずに

太陽光発電システムや蓄電池を導入する際には、電気料金プランの見直しも忘れずに行いましょう。
電力会社は家庭だけではなく企業や工場などにも電気を供給しています。一般家庭の電力消費のピークは20時ですが、企業や一般家庭問わず全体で見ると、12時~16時頃が電力消費のピークとなります。(※2)このため、電力の需要が高い昼間は電気代が高い設定に、そしてあまり電力需要が高くない深夜帯は安い電気代のプランを用意している電力会社が多くあります。

自分の家は「昼間と夜、主にいつ電気を使うのか」「蓄電池のある/なし」などをよく考えて電気料金プランを見直すと、電気代の節約に繋がります。

※2 参照:東京電力ホールディングス│1日の電気の使われ方(年間ピーク発生日)

まとめ

太陽光発電には「蓄電」という機能はないため、夜に発電できない、使えないという問題があります。しかし蓄電池を導入すれば夜の電気の使い方の幅が広がり、発電した電気を有効に使うことができます。

「電気代の高い昼間に太陽光発電で発電した電気を使う」
「昼間発電した電気を貯めておいて夜に使う」
「昼間発電した電気は売って、電気代の安い夜間に電力会社から買った電気を蓄電しておいて翌日使う」

どれも間違いではありません。
太陽光発電を導入する際には、それぞれのご家庭のライフスタイルに合わせて、蓄電池設置の検討と電気料金プランの見直しをすることをおすすめします。

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