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太陽光発電は曇りでも発電する?曇りでも効率良く発電するためには?

2020年7月20日 仕組み
太陽光発電は曇りでも発電する?曇りでも効率良く発電するためには?

梅雨時や季節の変わり目は、天気が変わりやすく、曇りや雨の日が増えるものです。また、地域や季節によっては、「曇りや雨の日が多い」という場所もあります。そんな曇りや雨の日が多いと、太陽光発電の発電量が気になりますよね。そもそも太陽光発電は、曇りや雨の日でも発電できるのでしょうか?今回は、曇りや雨の日の太陽光発電について、解説していきます。

太陽光発電は曇りや雨の日でも発電できる?

晴れの日にたくさん発電しているイメージがある太陽光発電ですが、「晴れの日以外は発電しないのでは?」と思っていませんか?そう思っている方も多いかもしれませんが、実は曇りや雨の日でも発電自体はしています。ただし、やはり発電量は日射量に左右されるので、晴れの日と比較すると発電量は大幅にダウンしてしまいます。天気が悪い日でも、発電量が「0(ゼロ)」になる日はあまりありませんが、梅雨時期や台風シーズンは曇りや雨の日が多いので、発電量はあまり期待できないことになります。

晴天の日数が少ない地域は太陽光発電の設置は無意味?

それでは、曇りや雨、雪のような”晴れではない日”が多い地域は、「太陽光発電システムを設置する意味はないのではないか?」と考えてしまうかもしれませんが、本当に無意味なのでしょうか?

太陽光発電に大事な日照時間

例えば冬。雪深い日本海側や東北、北海道などの地域は、冬晴れが続く太平洋側の地域と比較すると、晴天の日数はとても少ないです。このため、冬の発電量だけに限って言えば、日本海側は太陽光発電量は少ないと言えます。しかし、曇りや雨、雪の日でも全く発電しないわけではありません。
太陽光発電の重要な要素として、「日照時間」も挙げられます。太陽光発電は、「太陽の出ている時間のみ」発電ができる仕組みです。つまり、曇りの日が多いとしても、日照時間が長いエリアであれば、長時間に渡って発電できるので有利になります。

太陽光パネルは熱に弱い

そして、太陽光パネルの弱点として「熱に弱い」ということがあります。多くのメーカーが製品試験を「モジュール温度:25℃」という条件で行っていることからもわかるように、最も発電効率が良い太陽光パネルの温度は25℃。それ以上の高温になると発電効率が落ちていきます。
ところが、近年の夏の太平洋側の地域では異常ともいえる高温に見舞われることが多く、サンサンと太陽の光が降り注いでいるにも関わらず、発電効率が落ちてしまっていることが珍しくありません。
しかし、冬場に積雪がある地域というのは、夏場に異常な高温になる日数は少ないことが多く、夏場は安定した発電ができると言えます。確かに雪深い地域は冬場の発電量は少なめですが、年間を通した発電量を考えれば、一概に「太陽光発電の設置は無意味」とは言えないのではないでしょうか?

太陽光発電に適した地域

このようなことから、太陽光発電に最も適した地域というのは、
「日照時間が長い」
「気候が安定している(高温になりすぎない)」
「晴天が多い」
という条件の場所になります。
ただし、例え曇りや雨の日でも、高温の日であっても全く発電をしなくなるわけではありません。北欧のように日照時間が極端に少なかったり、1年を通して常に天気が悪いような地域でない限り、太陽光発電は全く意味が無いわけではないのです。

お住まいの地域の日照時間や日射量は、下記で調べることができるので、気になる方は調べてみると良いでしょう。

日照時間→気象庁ホームページ
日射量→NEDO 日射量データベース閲覧システム

曇りや雨の日でもできるだけ発電するために

天候や日照時間は人間の力ではどうすることもできませんが、曇りや雨の日でもできるだけ効率良く発電する方法や対策はあります。

曇りや雨の日でも発電効率の良い太陽光パネルを設置する

太陽光パネルはさまざまなメーカーから販売されていますが、各社それぞれ特徴があります。中には悪天候にも強いという特徴を持っている太陽光パネルもあります。太陽光発電システムを導入する際には、お住まいの地域の天候などを考慮して、太陽光パネルを選ぶと良いでしょう。

定期的に太陽光パネルの掃除をする

曇りや雨などの天候に関わらず、太陽光パネルが汚れていれば発電量はダウンします。太陽光パネルの汚れは、基本的には雨によって流れ落ちる仕様になっているとはいえ、全く掃除をしないまま長年使い続けると、鳥のフンや埃などで表面は汚れてきてしまいます。高所作業になるため、自分で清掃作業を行うのは大変危険です。掃除を行う際には業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

曇りや雨の日であっても、太陽光発電の発電量が「0(ゼロ)」になることはほとんどありません。しかし、地域によっては色々と気になるとは思います。太陽光発電を導入する際に業者に相談すれば、その地域に合った太陽光パネルや対策などを教えてくれます。決して安い買い物ではないので、気になることは遠慮せずに相談して、設置前に解決することが大切です。

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