自分でできる太陽光の掃除を手作業で最小限やる方法
太陽光システムを導入したら、そのままほったらかしで効率的に運用できる訳ではありません。太陽光パネル表面の汚れがひどくなると、これだけ発電効率も下がってしまいます。太陽光を掃除する方法は、様々ですが、最低限の掃除は自分でもすることができます。このページでは、自分でできる最小限の太陽光パネルを掃除のやり方を紹介していきます。
太陽光の掃除は手作業が可能
太陽光パネルの掃除は、特殊な機械の力を借りなくても、家庭にあるような道具を使用して手作業でも可能です。ただし、高所での作業ということを合わせて考えると、手作業による掃除は手間と時間がかかる事を覚えておきましょう。
また、太陽光の掃除をする場合は必ず2人以上で行うようにしてください。では自分でできる掃除をとそのやり方の手順を紹介していきます。
1,枯れ葉などのゴミを取り除く
はじめに枯れ葉や虫の死骸などが見つかったら、軍手を履いて手やトングを使用して取り除き、ゴミ袋にいれましょう。大きめのゴミは、直接取り除くのが一番です。
2,水で洗い流す
砂埃や粉塵などは、そのまま拭いて落としそうになりますが、粒が荒いとパネルを傷つける可能性があります。そこで細かな汚れが目立つ場合は、水で洗い流すと良いでしょう。ただし、太陽光パネルに水道水や井戸水、ミネラルウォーターは大敵と言われています。その理由としては、水道水や井戸水に含まれるミネラル成分が、水が蒸発する際にカルキとしてパネルに残ってしまうからです。家庭の中でも、浴室の鏡など水回りの白いカルキ汚れで困った経験はないでしょうか。こうなると、せっかくの掃除が、逆に発電効率を下げる羽目になりかねません。
そのため、太陽光パネルの掃除では、雨水や精製水、純水を使用します。雨水を使用するなら、雨水タンクを導入すると良いでしょう。安いものだと100Lで10,000円以下で販売されていますが、性能や容量を考えると数万円するタイプのものをおすすめします。
水道水などの使用はできる限り控えてほしいところですが、パネルが乾く前にしっかりと拭き取ることによってカルキの発生を防ぐことができます。実際に海外の太陽光パネルメーカーでは、しっかりと水気を取ることを前提として、水道水を使用した洗浄を可能としているところもあります。どうしてと水道水を使用したいという場合は、その後の拭き取りをしっかりとしましょう。
3,拭き掃除
太陽光パネルを手作業で掃除する際のメインとなるのは、拭き掃除になります。拭き掃除といっても、普通の雑巾などを使わず、柔らかい生地のマイクロファイバークロスやマイクロファイバーを使用したモップを使いましょう。吸水性に優れているという面でも、静電気により汚れを吸着するという面も太陽光パネルの掃除には最適です。
通常の汚れなら、マイクロファイバーで優しく拭き掃除をするだけで大丈夫です。もし、どうしても落ちにくい汚れがある場合は、中性洗剤を薄めて使用することを勧めているメーカーもあります。ただ、通常は洗剤などを使用する必要はありません。また、研磨剤いりのものや酸性の洗浄剤の使用は禁止です。どうしても洗浄剤を使用したい場合は、薄めた中性洗剤にしましょう。その際は、洗剤をしっかりと洗い流すことを忘れてはいけません。
4,水気を切る
手作業で太陽光パネルの掃除をする際の最後の仕上げは、水気を切らなくてはいけません。これは、カルキ汚れを防ぐためです。オススメは、ゴム製でガラス用のスクイジーを使用することです。パネルにスクイジーをぴたっと密着させ、上から下にまっすぐ動かしてください。そうすることで、パネルについた水と汚れを一緒に落とすことができます。スクイジーのゴムについた水滴は、マイクロファイバーのクロスを使って丁寧に拭き取りましょう。
まとめ
導入している太陽光が大容量であるほど手作業で掃除をすることは、大変な労力が必要となってしまいます。しかし、家庭用の太陽光なら手作業による掃除も不可能ではありません。太陽光パネルに黄砂や鳥の糞の被害にあったり、葉っぱなどが溜まってしまい、手作業で掃除をしたいなら上記のような方法で実践してみましょう。ただし、自分で掃除を行う場合は、自己責任となってしまうので、その点は理解した上で掃除を行う必要があります。
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