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太陽光パネルにはどんなメーカー保証がある?

2018年11月20日 比較

ひと昔前よりも価格が下がったとはいえ、今でも太陽光パネルは高価なものです。また、頻繁に新しく買い換えるものではありません。通常、太陽光システムを家庭で導入する際は少なくとも20年以上の活用を前提としているはずです。

こうした長期的に活用をする太陽光パネルですから、設置側からすればメーカーから受けられる保証内容が非常に重要になる訳です。

そこで太陽光パネルには、どんなメーカー保証があるのか整理してみましょう。

太陽光パネルのメーカー保証とは

太陽光パネルのメーカー保証とは

太陽光パネルメーカーには、国内企業なら長州産業やパナソニックなど、海外メーカーではカナディアンソーラーなどがあります。こうした企業の基本的なメーカー保証についてみていきましょう。

出力保証

太陽光パネルはどんなに適正に使用していたとしても、経年劣化により少しずつ出力は低下していくものです。太陽光パネルによっても異なりますが、おおよそ年に0.25~0.5%ほどの出力低下がみられます。太陽光パネルの出力とは、電力を生み出す力のことですから、当然出力が低下する事は誰でも出来るだけ防ぎたいものです。もし、設置してまだまだ新しい太陽光パネルの出力が新品時よりもガクっと下がってしまったらとんでもない話しになりますね。売電収入や節電効果を期待して太陽光パネルを設置しても、出力が短期間で低下してしまうようで導入する意味自体がなくなってしまいます。

ですから太陽光パネルのメーカーは、出力保証を設けているのです。出力保証はそのままの意味で、購入設置した太陽光パネルの出力を保証するというものになります。太陽光パネルには、それぞれ公称最大出力というものが設定されています。公称最大出力とは、定格出力とも言いJISが定めた基準状態で算出された値のことで、実際の出力とイコールではありません。太陽光パネルの出力は、周りの環境などにも左右される為、どんな環境であっても一定の値が出る訳ではないのです。ですから、JISにより定められた基準状態における出力とはある意味差があっても当然と言えます。

メーカーの出力保証では、上記の公称最大出力を基準として出力の性能を一定期間に亘って保証し、規定よりも出力の低下が見られた場合はメーカーが責任を持って対応にあたる事を約束するものです。例えば記載されている公称最大出力の下限値である「公称最大出力×0.9」の90%までを10年間保証するといったような内容になっています

もし、交渉最大出力が200Wの場合、その下限値は200×0.9=180で180Wとなり、10年間は180×0.9=162Wまでの出力をメーカーが保証するという事です。仮に10年間のうちに上記の出力の太陽光パネルが150Wになった場合は、メーカーの出力保証の対象となります。

ここで注意したいのは、最大公称出力の90%を保証するのではなく、公称最大出力の下限値の90%という事ですね。どのくらいの保証があるのかは、メーカーにより違いますのでチェックしておきましょう。

システム保証

システム保証とは周辺機器保証とも言います。パワーコンディショナーなどの太陽光システムに必要な周辺機器に対して製造上の問題があった場合や通常通り使用による故障について10年などの長期にわたり製品の保証をするものです。

メーカー保証といえば、この2つは絶対的なものになり、出力保証にいたってはどのメーカーも最低10年の保証がついています。メーカーによっては20年や25年の保証を設定しているところも多くなっていますね。

その他、長州産業では施工保証まで行っており、雨漏りが起きた場合にもメーカー保証が受けられます。

自然災害保証

太陽光パネルの弱点は、野外に設置されているため、台風や地震などの自然災害を完璧には防げないという事です。しかし、台風も地震も多い日本において太陽光パネルを設置するという事は、自然災害による被害も想定しておく必要があります。ですから、自然災害による保証を用意しているメーカーは多くありません。自然災害におけるメーカー保証がない場合は、必要なら別途保険にはいる必要があります。

メーカー保証の受け方は?

メーカー保証の受け方は?

太陽光パネルを設置すれば、必ずしもメーカー保証を受けられるのかと言えばそうではありません。以下のような場合には、メーカー保証の対象外となってしまう可能性があるのです。

それは、施工認定店等以外の者による設置工事やメーカーの定める施工ルールに反して行われた設置工事に起因する故障等は、メーカー保証を受ける事が出来なくなってしまうという事です。太陽光パネルの設置は、ただ屋根の上に並べれば良いわけではありません。メーカーが想定する出力を発揮するには、その施工方法も非常に重要になってきます。

そのため、施工者が勝手な方法で設置する事により十分な機能を発揮出来なくなってしまうかもしれません。それだけではなく、事故や故障を引き起こす事もあります。ですから、メーカーに認められた認定施工店があるのです。

こうした施工店は、メーカーによる施工研修を受けそれぞれのメーカーが指定をしている方法に則って工事を行います。メーカー保証は、このような認定を受けた店による工事以外で太陽光パネルを設置した場合では受けられないのです。

これらの条件を満たしている場合、太陽光パネルを設置した施工業者へ連絡をすると良いでしょう。また、出力保証の場合は出力低下を証明する記録などが必要になります。

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システムの異常及び不具合を早期に発見し、安全を確保するとともに、故障などを未然に防止する効果があります。また、太陽光パネルの20年以上の長期的な出力保証が、特に注目されていますが、寿命は長いとはいえ、毎年経年劣化による性能低下が進んできます。

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